レポート:体験美術講座 盲目の秋
山口市で活動されている Do a frontさんの美術展
「Soda Water 見えない風景」にて 「体験美術講座 盲目の秋」を実施しました。
室町時代以前からの古社今八幡宮様を会場に行わせていただきました。
ファブラボ山口のある中心商店街からは自転車で10分ほど
空気の凛と張り詰めた、静寂な空間です。
今回のワークショップですが
美術展のテーマである「見えない風景」から着想を得て
ことばと音を組み合わせて、風景をつくってみたいなと思いました。
そこで用意したのが、ことばのボード。
今八幡宮様の境内を歩いて感じた音を中心にして
気配を感じる音、ものの様子をあらわす音(オノマトペ)を集めました。
レーザーカッターで加工していますので、細かい文字も精密につくられています。
(これには参加されたみなさんもびっくり!)
このボードを組み合わせて、箱をつくります。
まずは、参加者全員で境内を散歩しました。
普段意識しない「音」に耳をすませて、感覚を研ぎ澄ませていきます。
会場に戻ったら、10数種類のことばのボードを組み合わせて
ことばで風景をつくっていきます。
どんなふうに組み合わせられるかは、参加者のみなさんの個性です。
自分の好きなことばを集める方
境内で聴こえた音を思い出しながら、境内の様子を再現するように作られる方
音にはこだわらず、文字の配置を楽しんで作られる方・・・
組み立て終わったら、できあがった箱から見える風景を楽しみます
現実の風景に、ことばの風景が重なったとき・・・どんなふうに見えるのでしょうか?
他の方の作品も鑑賞しながら、意見を交換します。
「ざわざわ、とか気配を感じる音が多いから、ちょっと騒がしい感じがするね」
「この音は、鳥の声かな?」
初めて出会った方同士ですが、作品を通して、交流が深まりました。
美術展でワークショップをさせていただくことは、初めての試みで
お客さんが来ていただけるだろうか、美術展の趣旨に沿ったものになっているだろうか・・・と
不安な気持ちも大きかったのですが
「楽しそう!作ってみたい!」と飛び込みで参加してくださった方や
作り終えてからのみなさんの嬉しそうな表情を拝見して、ワークショップをさせていただけてよかったと安心しました。
また、違うかたちで継続して実施できたらいいなぁと目論んでおります。
貴重な機会をいただいたDo a front様、今八幡宮様に心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
ワークショップの写真はこちらからもご覧いただけます