拭き漆MDFワークショップを開催しました
●拭き漆WSとは?
レーザー加工で使用される事の多いMDFに拭き漆を施し、普段とは一味違う素材を作りました。
FabLab仙台の主催で、日本各地のラボを遠隔中継して実施をしました。
●ワークショップの手順
使用したもの
・漆
・テレピン油
・ケーク紙
・紙やすり
・漆を入れる容器
・漆を混ぜる棒
※ 漆が肌に付着するとかぶれる恐れがあるため、ゴムまたはビニール手袋をはめて作業をします。
長袖で無い場合はアームカバーをして作業をします。(山口では腕にウエスを巻きました。)
①MDFの表面のコーティングを取るため全体に紙ヤスリをかけます。
②漆と、漆の半量のテレピン油を容器に入れて混合させます。
③ケーク紙を使用してMDF全体に漆を摺り込みます。
綺麗に均一に摺り込むのが難しく、ムラが出来てしまいました。
硬化するにつれて色が濃くなっていくので、思っていたよりも濃い色に仕上がりました。
④全体に摺り込んだら、綺麗なケーク紙を使って表面に残った漆を拭き取ります。
※漆を塗り終えた後のMDFを触る時は、手袋とMDFの間にケーク紙を挟むようにします。
(指の跡がついてムラになるのを防ぐためです。)
⑤出来上がったらムロの中で保管し、硬化を待ちます。
(硬化まで約3週間ほどかかるそうです。)
●ワークショップの感想
思っていたよりもMDFが漆を吸い込み、均一に摺り込むのが難しかったです。
漆を塗った事で普通のMDFよりも高級感のある仕上がりになりました。これで作品制作のクオリティも上がりそうです。
またデジタル機器での素材の加工だけでなく、素材自体を自分で作っていくというのも楽しく、制作の幅も広がるのでいいなと思いました。
まだ硬化待ちですが、完成が楽しみです!
●むろ
漆の硬化には湿度80%前後・温度25℃前後の空気の動かない場所が必要とのことで、簡易むろを作成しました。
使用したもの
・メタルラック2段分
・木の端材
・養生テープ
・エアキャップ
・ウエスメタルラックをエアキャップで囲っただけの即席むろです。
ラックの奥行きが足りなかったため、木材を養生テープでくくりつけて無理やり奥行きを出しています。
中に敷いたり貼ったりしているウエスは、湿度が下がってきたら濡らすようにしています。
●MESHの活用
温度・湿度の管理はMESHで行っています。
ファブラボ山口ではスタッフ同士のやりとりにSlackを利用しているので、IFTTT連携でMESHからSlackへ、1時間ごと(正確には59分59秒ごと)にむろの中の温度・湿度を投稿するようにしました。
▼参考にさせていただいたページ
IFTTT連携でレシピの作り方を教えてください