デジタル工作機械を備えた実験的な市民工房の世界的なネットワークです。
ファブラボやまぐちは、ファブラボ憲章の精神にのっとって「自分たちに必要なものを自ら考え、自らの手でつくる、ものづくり人材の育成」を目的としています。
わたしたちは誰もがものづくりができる環境をサポートすることにより、ここ山口から新しい産業や、新しい学びの場をつくりだし、世界に発信することをめざして日々活動しています。
ファブラボの定義
ファブラボとは、以下の5つの条件を満たした工房である。
- ファブラボ憲章(下記参照)の理念に従って運営されていること
ファブラボ憲章を印刷して掲示し、国内のファブラボの一員であることを周辺コミュニティへ告知していること - 少なくとも週1日は、無料またはお金ではないやり取りや交換条件・交渉の下で市民に一般公開されていること
ファブラボとしてウェブページをつくり、そこに利用法や所有機材等を公開していること - 世界のファブラボ標準機材を最低限揃えていること
基本機材
- レーザーカッター
- CNCミリングマシン
- CNCルーター
- ペーパーカッター
- 電子工作機材一式
- ビデオ会議システム
推奨機材
- ミシン
- 3次元プリンタ
※上記は2012年現在の情報です。ファブラボ標準機材は毎年少しずつ進化しています。
参考: fablab2.0 - ウェブ環境を活用して、ものづくり知識やデザイン等の共有活動(オープンソース化)に取り組んでいること
- 世界ファブラボ会議に参加すること。そして世界のファブラボの一員として登録され、世界中のfablabberに「ここにもあるよ」と認知されること
ファブラボ憲章
- 目的
- ファブラボとは、3次元プリンタやカッティングマシンなどの工作機械を備えた、誰もが使えるオープンな市民制作工房の世界的なネットワークです。大量生産やマーケットの論理に制約されていた「ものづくり」を解放し、市民ひとりひとりが自ら欲しいものをつくりだせるようになる社会が目標に掲げています。
- 利用法
- 人を傷つけるものを除けば、(ほぼ)あらゆるものを作ることができます。利用にあたっては、一人一人が自ら試行錯誤して操作法を学び、ラボの使用法や機材利用のノウハウを共有・蓄積・継承していくことが求められます。
- 学習
- ファブラボでは、実際のプロジェクトを行いながら、自ら機材の使い方を覚え、他のメンバーと互いに教え合い、学び合うことが基本です。また、その試行錯誤の過程をドキュメンテーション(文書化)し、コツやノウハウをまとめたインストラクション(教材)や機材のマニュアルを使用者が共同で作りあげていくことが求められます。
- ファブラボを利用する人の責任
-
安全 人や周りを怪我させない作業の仕方を覚えること。
掃除 あなたが来た初めの状態よりも、ラボを綺麗に掃除してから帰ること。
維持 ツールや材料のメンテナンスや交換を手伝い、さらにそこで起きた出来事をレポートすること。 - ビジネス
- ファブラボでは商業活動(ビジネス・インキュベーション)は可能ですが、オープンなアクセスや情報公開とコンフリクトを起こしてはいけません。ラボの中のみならず、外でも大きく成長し、最終的には、ラボやラボのメンバー、ネットワーク、オリジナルの開発者らにその成果を還元することが期待されます。
draft: August 30, 2007
日本語版: 5/23 2010