制作事例_vol.12 |chitota|長尾 暁子さん・田村 知奈美さん
chitotaはかわいいものをつくるのがすきな2人のユニット
何の機材で、何を制作されていますか?
長尾さん:
レーザーカッターを使ってクリスマスオーナメントとモビールを作りました。
以前より親交のあるhangout coffee and beer standの方から「クリスマスイベントを企画してみませんか?」と誘っていただいたのがきっかけで、田村さんと二人でワークショップと物品販売を企画しました。
開催時期に合わせ、オーナメントとモビールを作ることに決め、二人で試行錯誤しながら制作しました。
ファブラボを知った経緯を教えてください。
長尾さん:
数年前、「レーザーカッターが使える場所」「山口市」と検索したことでファブラボやまぐちがヒットしたのがきっかけです。
ファブラボを利用していかがですか?
田村さん:
落ち着いた環境のおかげで作業に集中できたし、スタッフの皆さんが話しやすく、サポートも丁寧でよかったと思います。
長尾さん:
事前に幼い子ども連れでの作業になるとお伝えしたところ、快諾していただき、作業中も色々と気を配っていただけたのでとてもありがたく感じました。
昨年の11月頃イベント用の作品制作で利用した際、なかなか予定通りには進まず苦労したことを覚えています。特に締め切り前は過密スケジュールで大変だったのですが、ファブラボのスタッフの皆さんからサポートしていただいたおかげで、最後まで楽しく作業できて、なんとか完成させることができました。
長尾さん・田村さんのものづくりに対する理念や信念・思いとは何ですか?
長尾さん:
個人的には、「作り手が楽しむ」ことだと思っています。
ただ、今回のワークショップやモビールキットは、モノ作り初心者の方に向けて制作したので、「分かりやすさ」と「作りやすさ」を意識して、小さなお子さんも一緒に楽しめるよう、丁寧な説明を心がけました。
田村さん:
自分たちが使っている道具やパーツの説明も、できるだけ専門用語は使わず、分かりやすく、正しく伝わるように心がけました。
モビールキットに同梱した取扱説明書も、伝わることはもちろん、コンパクトにまとめるために何度も書き直し、確認しながら完成させました。
今回は、自分たち制作側が楽しむより、お客さんに「ものづくりの楽しさ」が伝わることを第一に考えました。その分あれこれ苦労しましたが、結局は自分たちが(その過程を)一番楽しんでいたのかもしれません。
今後ファブラボに期待すること、要望などはありますか?
長尾さん:
自分たちが通っていた大学に、大きなポスターが印刷できるプリンタがありました。
このプリンタがあると、小規模イベントやグラフィック制作が格段に身近なものになります。
ファブラボに大判印刷に対応したプリンタや、輪転機などがあれば印刷会社に依頼せず、自分たちで企画から印刷まで一貫して行えるのでありがたいなと思います。
長尾さんと田村さんは学生時代からの友人。当時は所属しているゼミが同じというだけで、今ほど親密な関係ではなかったそうです。
そんなお二人がイベントを共同開催することになったきっかけは、長尾さんがhangout coffee and beer standからのお誘いを受け、田村さんを誘ったからだそうです。
お二人は、作品制作での役割は特に決めず、各々がアイディアを出し、話し合いを重ねてこられました。中でもご苦労されたのは、モビールキットの説明書作りだったそうです。美術大学ご出身のお二人が普段から使っている道具の名前や、美術関連の専門用語などを知らない人たちに、どうすれば正しく伝わるのか、相当ご苦労されたようです。
そんなお二人の制作にはご家族のサポートが欠かせなかったそうで、自分たちが楽しく制作できたのは家族のおかげだと笑顔で話されていました。
今回のイベントをきっかけに共同でインスタグラム(chi.to.ta)も開設されました。お二人のこだわりが随所に施された高いデザイン性のホーム画面が印象的です。
今後はクリスマスモビールだけでなく、四季折々のイベントにちなんだモビールの制作も展開していきたいと話されており、インタビュー中も次々とアイディアが出ていました。
これからもお二人のコンビネーションが生み出す作品の数々を心待ちにしています。
長尾さん、田村さんお忙しい中ありがとうございました。
chitota
Instagram:@chi.to.ta